【温泉宿の清掃員】ブラック企業だけど良い方へ導き、惜しまれながらも腹立つから辞めてやった!という、ストレスの毎日だった気持ちが晴れたお話

【温泉宿の清掃員】ブラック企業だけど良い方へ導き、惜しまれながらも腹立つから辞めてやった!という、ストレスの毎日だった気持ちが晴れたお話

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
45歳

【当時の職業】
温泉宿泊施設の温泉担当で、脱衣場及びお風呂内の清掃、管理

【当時の住まい】
古民家を借りており、そこで両親と一緒に暮らしています

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
転職して、違う業種で働いている





【就職のきっかけと経緯】
車の免許を持っていなかったので、交通の便のいい場所で探していたところ、見つけました。
温泉が好きで、よく色んな温泉に行くのですが、凄く汚い所とかもあり、そんなところでは入りたくないという思いで、綺麗な温泉にしたい。
入ってもらいたい。
という気持ちもあっての志望です。
人と接することにストレスを感じるのもあり、黙々と作業のできる清掃が精神的に楽だと思ったのもひとつです。

【環境と仕事内容】
温泉は6時〜24時利用可能。
お風呂場の勤務は8時〜23時で、5時間ずつの3交代で働いていました。
本来なら6人で、うち、男性2人に女性が4人体制だったのですが、男性がひとりクビになってから、苦しい勤務状況が続きました。
8時〜17時までは女性一人で男湯も女湯もみなければいけません。
男性が1人しかいないので、その人が休みの日はずっと女性一人です。
脱衣場の床清掃、カゴ棚やロッカーの拭き掃除、洗面台の清掃と、男湯はトニック、リキッド、ローション、シェービング、シャンプー、リンス、ボディーソープの詰め替え、綿棒の補充、クシの消毒、補充、サウナマットの交換、脱衣場のゴミ回収、お風呂場のゴミ回収、女湯は化粧水、乳液、クレンジング、シャンプー、リンス、ボディーソープの詰め替え、綿花の補充、ブラシの消毒と補充、サウナマットの交換、あとは男性と同じく脱衣場のゴミとお風呂場のゴミの回収、トイレ掃除、喫煙所の清掃と灰皿の交換、バスタオルや館内着の回収。
露天風呂の雪かきや落ち葉などの清掃と、つまらないように排水口などもみて、あとは温度調整を2時間おきにチェックして調整。
サウナ室でお尻に敷くパッドの消毒と洗浄。
ボイラー室では回収したバスタオル等を業者に持って行ってもらいやすく館内着、浴衣、サウナマット、バスタオル、サウナパンツに仕分けしたり、掃除に利用したタオルなどの洗濯、自動販売機のある休憩場の清掃など、とにかくやることが多すぎる職場でした。

【大変だった時期】
勤務して2年目でチーフになりましたが、そこからが本当に大変でした。




【大変だったこと】
男性が一人しかいないことで、女性が一人で両方を見るということは、時間も手も足りませんでした。
温度調整も簡単にできるものではなく、天候によっても違うし、天然温泉ということで、元湯の温度もその時によって違うのもありますし、お客さんの入り具合によっても凄く左右されます。
それを社長は全く聞く耳持たずで、ぬるいだの熱いだのと自分のお風呂のように口出ししてきました。
お客様は丁度いいと言われるし、やはり熱好きの人やぬる好きの人がみえるので、全部バラバラに温度をしているのですが、社長は毎日のように自分の気に入らない温度だとお客様の目の前で怒鳴り散らします。
泊まりだけではなく、日帰り入浴も可能な温泉宿泊施設でしたが、常連さんからもここの社長はワンマンでパワハラで、あれは駄目だわ。
と言われている状態でした。
お客様がテレビを見ていても、自分で聞けばいいものを、スタッフにテレビ変えろ。
と、無理矢理チャンネルを変更させられたり、混でいても場所を譲らず自分が陣取って寝ている始末。
なので苦情などのアンケートにも、社長の悪口が凄く書かれています。
「潰れてしまえ!こんなとこ!!」と、書かれてしまったこともあります。
自分に対して意見を言う人はクビ。
はいはいついてくる人は、遊んでいても何も言わない。
そんな腐った会社でした。
経費削減だのお客様のことを第一に考えろだのといつも口にしていますが、自分が一番していません。
経費の件も、ラウンジの一日の売り上げがゼロとかあっても500円くらいという大赤字なのに、そこを潰して休憩スペースにした方が…と言った室長も総支配人もクビにされ、そこに時給950円くらいする自分の愛人達をおいて営業。
誰が考えてもおかしかったです。
普通ならフロントがホテルの顔なのに、そのラウンジがホテルの顔だと言った段階で、頭がおかしい人だと呆れました。
人間関係は全く悪いところはなかったのですが、唯一、その社長の愛人達は、ツンケンして私達は社長の女なのよ。
みたいな気持ち悪い態度が私は嫌いでした。
お風呂場も体がひとつしかなく、女湯にいる間は男湯に行けないのは当たり前ですし、女湯にいる間に何が男湯でおきてるかなんてわかるわけもないのですが、すぐに呼びつけられて、何で入れ墨が入ってるんだ!とか、どうしてここが汚いんだ!とか、今女湯を掃除中でしたので。
と言っても怒鳴り散らすしか脳がない社長です。
全くと言っていいほど、女湯の掃除ができない状態なくらいにすぐ呼びつけられて男湯で怒鳴られるというのにうんざりでした。

【大変だった期間】
5年半我慢して働いていました。




【当時の心境】
ずっと我慢し続けて5年半、もうその頭のおかしい社長に限界が来て先月辞めたのですが、最後の一ヶ月はやる気全くなく、逆に、もう辞めるからどうでもいいや。
という気持ちで仕事をしていたので、社長に何を言われようが無視していました。
社長以外で大変だったというか、精神的に限界だったのは、ビックリするくらいの非常識な人が多いということ。
燃えるゴミに空き缶や瓶が平気で捨ててあったり、喫煙所や休憩所にそのまま置きっぱなしで帰られたり、露天風呂の温度調整を勝手にいじられてビックリするくらい熱すぎてたりぬるすぎてたり、鍵をつけても合鍵作る強者までいました。
女湯では窃盗も酷かったですし、紙コップ専用のゴミ箱にオムツは入れてあるし、生理ナプキンがそのままくるみもせず入っていて、血だらけになっていたり…。
トイレの汚物入れでさえ、来るんで入れる常識がなく、まだ他のゴミ箱に入れてないだけましではありますが、そのまま入れてる人ばかり。
ドアも開けっぱなし、ドライヤーで体を乾かす人、場所取りして注意すると攻撃してくる人、ホントこの世の中はどうなってしまってるのかと、精神的に自分がおかしくなりそうでもう見たくないと思いました。

【職場が大変だった原因】
経費削減と言うなら、100%まずはラウンジを無くした方が絶対にいいはず。
全スタッフがそう思っていて、それを代表して室長と総支配人が社長に話しを出したら、クビにされたので、皆思っていても社長に言えずに黙っている状態です。
海外にもお店を出すからと5000万の借金をして、1年もしないうちに潰れ、挙げ句の果てには今年の春にはキャンプ場を作るとか言ってます。
経費削減はどこいずこ?という感じで、スタッフは駒扱い。
気に入らなければクビ。
お客様が第一と言う自分が、お客様の邪魔ばかりしていて苦情も多い。
これは社長が変わらない限りは無理だと皆言っていましたし、私も100%そう思います。
皆社長のいいなりで、おかしな会社です。
改善するところは私からすれば沢山ありますが、それを自分の思いのままで人の意見を聞かない社長なので、お客様もコロナ関係なくかなり減りましたし、潰れると思います。




【仕事で良かったこと】
唯一、やりがいがあると思ったのは、私は看護師としても常勤していたので、急病人や怪我人が出た場合、指示や判断して救急要請したり応急処置で済ませたりということでしょうか。
あとは、お客様から入ったらすぐに私が今日は担当だとすぐわかると言って下さることです。
いつも綺麗にしてあるからわかると。
スリッパも消毒して綺麗に並べてましたし、温度管理も一番適温だと。
本当か嘘かわかりませんが、上司にも、社長が私が一番温度管理ができていると言っていたと耳にしたこともありました。
怒鳴られることありますが…。
バカな社長でも、お客様は見て下さっているので、フロントでよく呼び出されて、苦情かと思ってヒヤヒヤして向かうと、お客様が褒めて帰られたとのお言葉を貰うこともあり、それが本当に心の救いでした。




【特にひどかった最悪の出来事】
他のお客様からも非常に苦情が多く、何度注意しても同じことを繰り返して言うことを聞かないお客様がみえました。
次に来てまた同じことをするようなら、出入り禁止にするとフロントで言われたので、本人にもそれを伝えたのですが、1を言うと100の答えが来るような、口の達者な人で、最終的には私に殴りかかってこようとしてました。
それを押さえて、オケで湯をかけてきたり、濡れたタオルを投げつけてきたりと、酷く、支配人も口で言うわりには出入り禁止になかなかしなくて、私がバカみたいでした。
ですが、他のお客様もその一連を見て一緒にフロントに苦情出して下さり、統括が出てきて出入り禁止となったのですが、後日また来て、お風呂入らず私を呼びつけるようにフロントに言ったらしく、警察沙汰になったことがありました。
本当におかしな人が多い世の中です。




【相談した人・助けてくれた人】
自分がチーフということもあるので、まずは上司の主任や部長にも相談はしたのですが、あまり役に立たずでして、とびこえて支配人や総支配人、統括などに相談していました。
どちらにしても、相談してもみんな他人事として聞くだけで、何か事が起きてからじゃないと当てにできませんでした。

【改善のための行動】
何度も何度も、何をされようが他のお客様の方が大切なので、一人よりも大勢。
そのことを凄く上司に言い続けていました。
100あるうちの5くらいしか受け入れてもらうことはありませんでしたが、半分うまくいったと思うことは、経費削減についてです。
お風呂では、シャンプー・リンス・ボディーソープの3本が、2種類ずつあり、計6種類置いてありました。
しかもそれをわざわざ社長が、あまり良くないからと高い物に変更していて、経費削減でしょ?なんで?と、私はもうクビになってもいいと思い、ボロクソに思っていたことを吐き出しました。
それによって、質を落とすことはしませんでしたが、私の提案した1種類(1社)にすることに成功いたしました。
女性は特に中身を盗む人もいて、本当にこれが経費の無駄でし。
あとは、シャンプーとリンスを、リンスインシャンプーにすれば、更に盗む人もいなくなることも伝えましたが、それは叶わず。
そして、サウナ室のマットもクリーニング代が一番かかると口で言ってるので、ぎっしり詰めて敷いてる物を、枚数減らす提案をし、最初は渋っていましたが、今は半分くらいに枚数を減らすようになりました。
とにかく、私達の仕事の量を少しでも減らすことや、会社にとって有利なことを考えて頑張って働き続け、それを認めてくれるスタッフは沢山いました。




【現在の状況と心境の変化】
体が2つないとできないような理不尽なことばかり言ってくる社長に限界を感じ、今まで我慢して騙し騙しやってきましたが、年末前に3日連続で理不尽なことをお客様の前で怒鳴り散らされ、私もとうとうぶち切れました。
お客様からも、あれは完全なパワハラだ。
と同情して下さり、涙も出ました。
お客様の前で言うことではなく、普通なら影で言うことだと思うし、その怒鳴り散らす内容も、何で入れ墨が入ってるんだ。
とか、オケと椅子を綺麗に並べろと言ってるだろ。
とか、お客様が使えばオケや椅子が散らかるのは当たり前ですし、女湯にいるときなんてあとから男湯来た時に整頓するのでわからないですし、もっともっと言いたいこと伝えたいことが山ほどありますが、ここにも書き切れない状態。
とにかく限界がきて、その翌日に退職願を出しました。
先月の20〆で退職し、今は違う仕事についています。
ストレスが毎日たまって夢の中まで仕事をしていて目が覚めたりして、このままでは自分がおかしくなってうつ病を発症しそうだと感じたので、自分の身を守るのもひとつだと思いました。

【学んだこと】
この仕事につくまでは、こんなに世の中が非常識人だらけだということを知りませんでした。
仕事を始めたばかりの頃は、すぐにうつ病になりそうな勢いで、自分の常識がおかしいのかと思うほどでした。
非常識な人達ばかりの世の中だということが、凄くわかった職場でした。



【当時の自分へのアドバイス】
ずっと我慢して働き続けていたのは凄いと思います。
そして、めげずにチーフという立場になってからは、部下に少しでも良い環境で仕事をしてもらおうと、自分がクビになってもいいという思いで社長のおかしいところはとことんおかしいとたてつき、経費削減についてもお客様に対しても、一番よく動いていたと思います。
現に、お客様からも凄く褒めて頂いてました。
あなたが来てから変わった。
よくなった。
そう言われたということは、結果を残せてるということです。
悔いの残らない仕事ができたことは、誇りに思うべきだと思います。
クビにされず、辞める際もどうにか残ってもらえないかと言われたことも誇りでしょう。
クビにされた人達に比べて、それだけあなたはいて欲しい存在だったんだということを、どうか忘れず二いて下さい。