20歳でオフィス清掃に就職。男子トイレは全世界共通で地獄のように汚いという固定観念が固まった。

20歳でオフィス清掃に就職。男子トイレは全世界共通で地獄のように汚いという固定観念が固まった。

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
20歳

【当時の職業】
オフィス清掃

【当時の住まい】
実家のマンションで親と同居。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
転職して、違う業種で働いている





【就職のきっかけと経緯】
親元を離れ自分一人で生活するために、資格など必要ない職種について、一刻も早く生活費を稼ぎたかったため。

【環境と仕事内容】
朝7時に出勤、午後12時までの休憩なしのシフト。
オフィス内でゴミ収集、トイレ清掃、備品のほこり取りなど。
現場職員は5名。
うち男性のリーダー1名、女性のスタッフ4名。
オフィスの会社員とは基本的に顔を合わせないが、たまにエレベーター内で会うと「お疲れ様です」と優しく声をかけてくれた。
給与は時給1,000円。

【大変だった時期】
20歳で初めて清掃の仕事を始め、年上の社員との付き合いや、汚い業務などを体験。
最初から大変だった。




【大変だったこと】
年上のスタッフとの関係が上手くいかず、面と向かって罵声を浴びせられたりした。
また、休憩所の環境が悪かった。
トイレや床、壁も汚く、タバコ臭くて換気もできない。
エアコンも無いので、夏は汗だく、冬はウィンドブレーカーで凌ぐしかなかった。
さらに、休憩所はひどく狭く、当時5名のスタッフが入りきらないほどだった。
仕事内容も辛いものだった。
ゴミ箱の中身の収集、トイレ清掃などは無理な姿勢が辛く、腰を痛める原因になった。
特に辛かったのはトイレの清掃だった。
女子トイレは良いものの、男子トイレの環境が悪く、いつも汚れがひどく、においもきつかった。
便器の裏に黒くこびりついた汚れが毎日ついていて、取り除くのに何分もかかったりして、精神的にも負担だった。

【大変だった期間】
20歳から22歳まで2年間、ずっと大変だった。




【当時の心境】
当時初めて社会に出た状況だったので、辛い経験も人生経験の一部だと思って、耐えることが出来た。
将来への不安はあったが、ここまで劣悪な状況で働いた経験があれば、今後どのような仕事にあたっても挫けることは無いだろうと自信を持つことが出来た。

【職場が大変だった原因】
特に私に対して当たりの強い年上のスタッフのせい。
そしてオフィスに勤務している男性の、トイレの使い方のマナーがなっていなかった。




【仕事で良かったこと】
リーダーの男性には本当にお世話になった。
職場内で一番若かった私のケアをきちんとしてくれて、この人のために頑張ろうという気持ちにしてくれた。
また、社会に出て初めて、手渡しでお給料を頂いたときは感動した。




【特にひどかった最悪の出来事】
男子トイレの清掃。
毎日においのきついトイレに向かい、大便器の裏や小便器の底など、特に汚い部分を掃除するのがひどくきつかった。
毎日のように、こびりついて取れない汚れがあり、どんなに擦ってもきれいにならず、泣きそうになりながら作業をしていた。
時々、便器の裏に得体のしれないガムのようなものが張り付けられていることがあった。
おそらく故意にされているものだった。
また、女性である私が男子トイレに入って清掃をするという、その遠慮もあって堂々として作業をできなかったことのもどかしさもあった。
男子トイレの清掃の時間は限られているので、完璧主義な私にとっては、床から便器まで丁寧に磨き上げることが出来ない日はフラストレーションが溜まった。





【相談した人・助けてくれた人】
リーダーの男性にはアドバイスをたくさん頂いた。
どんな洗剤を使えばよいか、どんな時間配分で清掃を進められたら良いか、など親身にアドバイスに乗ってくれた。
また、同期で入った方とは愚痴をこぼしあったりした。

【改善のための行動】
まず、男子トイレは毎日絶対に汚れているもの、という固定観念を持つことにした。
すると、時々綺麗に使ってくれている日はそれだけで気分が晴れやかになった。
また、オフィスの男性に会ったときは必ず爽やかにあいさつをして、清掃の仕事をしている人間の人間性を伝え、「トイレを綺麗に使おう」という良心に訴えかけるようにした。




【現在の状況と心境の変化】
あれから10年がたった。
一番最初に体験した仕事が一番汚くきつい仕事だったこともあり、今はとてもきれいな会社で働けていることに心から感謝の気持ちを持っている。
清掃の大切さ、周りの環境が整っていることの心地よさを忘れないよう、自分自身でできる身の回りの清掃は日常的に行うようになった。
今の仕事には満足している。

【学んだこと】
人間関係の悩みはどうしても解決できないことがある。
そして同時に、支えてくれる人は必ず一人はいる。
その支えてくれる人の為に働ければ、幸せを感じられる。



【当時の自分へのアドバイス】
今の辛い経験は未来にきっとつながる。
どんなに辛いことが合っても、当時のリーダーの男性に教わったことやねぎらいの言葉は、絶対に忘れないこと。
それを思い出せば、心が軽くなり、辛いことも乗り越えられる。
そして、気の合わない人間には媚びを売らないこと。
絶対に相入れない人はいる、ということを肝に銘じておいた方がよい。